ベースコート

ベースコートは素材と強く密着している目潰しの効いた仕上げ膜を形成し、トップコートの仕上がり感や耐水性、密着性を向上させます。
最終の仕上がり感の優劣に大きな影響を与える重要な工程なので、素材や目的にあった仕上剤の選択が必要です。
ベースコートは一般的にベースコートスポンジで塗布しますが、ハケ塗りやスプレー塗布タイプのものもあります。

使用方法

ベースコート用スポンジにベースコートを含浸させます。したたり落ちない程度に絞った状態で甲革全体になるべく均一に塗布します。その際あまり力を加えず重ね塗りの回数があまり多くならないよう拭くような気持ちで塗布することが望ましいです。
ベースコートは通常1回塗りですが、吸収の激しい革には2回塗りが有効です。この場合1回目が乾燥してから2回目を塗布してください。2回目は特に塗りムラが出来やすいのでスプレー塗布用ベースコートをミディアムコートとして塗布する方法をお勧めします。

■フローベース 目潰し性2透明感4

カーフ・キップ向けのベースコートの標準品です。透明感が強く、塗りムラが出にくい仕上剤です。 スポンジを使用して塗布してください。


■フィラーベース 目潰し性3透明感4

キップ・ステア向けのベースコートの標準品です。光沢や透明感、目潰し性に優れています。 スポンジを使用して塗布してください。
また、ベースコート手塗り後のミディアムコートとしてスプレー塗布も可能です。


■ニューフィラー 目潰し性5透明感2

ステア・ゴードなどの目の粗い革に有効なベースコートです。 特殊充填剤を配合し、手塗りタイプでは最も目潰し効果の高いベースコートです。スポンジを使用して塗布してください。


■VPベース #101 目潰し性4透明感4

キップ・ステア向けの粘性のある厚塗り可能なベースコートです。 目潰し性と共に透明性も重視したタイプで応用範囲が広くなっています。 スプレーガンを使用して塗布してください。


■新シミストップ 目潰し性2透明感1

ソフト革や素仕上げ調の革など、一般のベースコートではシミになりやすい革向けベースコートです。
シミやムラになりにくく、革の色相や風合いを損なわない仕上がり感が得られます。 スポンジを使用して塗布してください。


■スプレーベースAP 目潰し性2透明感4

ラッカー仕上げ革用のベースコートです。 透明性があり、密着性が非常に優れています。 スプレーガンを使用して塗布してください。


■セーブコート 目潰し性1透明感4

カーフ・キップ向けのコンディショナー・ベースコート兼用の仕上剤です。 目潰し性は弱いですが作業工程の短縮になります。 スポンジを使用して塗布してください。


ベースコート塗布後、15 ~ 20分くらいで次の工程に進んでください。


※ ベースコート塗布後、2時間以上経過しますとベースコート自体の耐水性が強くなってしまい、トップコートなど他の仕上剤がはじかれたり密着不良をおこしたり、悪影響を及ぼします。 乾燥し過ぎにもご注意ください。

〔用品〕

■ベースコート用スポンジ

ベースコート塗布用のスポンジです。乾燥時は硬化していますが、水分を含みますと軟化し、仕上剤を塗布しやすくなります。

※ご注意

  • 仕上剤ご使用の際はマスク、手袋等の保護具を必ず着用して下さい。
  • 使用素材の状態や作業条件など、変化する要因も多いため、事前に必ず仕上げテストを行い、仕上がり感や物性をご確認下さい。
  • 油性タイプの仕上剤は、引火性の液体ですので火気のない場所でご使用下さい。また容器を密閉する、換気などを充分に行うなど取り扱いに十分注意して下さい。
  • 紹介している仕上剤・工程は一例です。使用する素材や仕上剤、使用方法によって仕上がり感や物性が大きく変化いたします。事前に物性などを確認し、素材に適した仕上剤をご使用下さい。
  • 使用量や乾燥時間等は標準的な目安です。気象条件や作業環境によって大きく変化します。使用量などの詳細は担当者にお問い合わせ下さい。
  • 少しでもご不明な点がございましたら、一度弊社「コロンブス化成品」までご相談頂く事をおすすめします。
  • 紹介している弊社仕上剤は事業用途での使用を目的とした業務用商品です。一般の小売店でのお取り扱いはございませんのでご了承下さい。