切り口仕上剤

《切り口用仕上剤》

カバンやベルト、革小物など革の切り口を着色や艶出しする仕上剤です。工程や艶感、仕上がり感によって様々な仕上剤があります。


〔切り口の一般的仕上げ方法〕

A法:切り口用着色仕上剤を塗布し、乾燥させます。乾燥硬化後、ペーパー(#320→#500~600)を掛けて平滑にし、再度切り口用着色仕上剤を塗布します。
何回か繰り返しますと平滑でボリュームのある仕上がり感が得られます。最後にトップコートを塗布し、平滑性、防水性を向上させます。
B法:切り口用下塗り仕上剤を切り口に塗りこみながら磨きこみ、切り口面を平滑にします。半乾燥の状態で切り口用着色仕上剤を塗布します。
乾燥後切り口着色仕上剤を数回重ね塗りしますと平滑でボリューム感のある仕上がりが得られます。最後にトップコートを塗布し、平滑性、防水性を向上させます。
通常約10分くらいで表面は乾燥しますが、ペーパー掛けなどの工程に移る場合は1時間以上、梱包などの場合は半日以上乾燥させてください。
(時間は目安です。塗布量や気象条件などで変化します。)

〔切り口用下塗り仕上剤〕

■目止め液#328

天然皮革切り口面の目止め用仕上剤です。切り口面の毛羽立ちを抑え、平滑にします。密着性に優れ、屈曲性も良好です。
布やサウンドナイロンなどを使用し、切り口面を一定方向に塗りこみます。半乾燥の状態で切り口用着色仕上剤を塗布してください。


■TX下塗り

切り口面の目止め用仕上剤です。天然皮革だけでなく合成皮革や貼り合せ素材などにも使用できます。切り口面の吸い込みを抑え、平滑にします。
密着性に優れ、平滑性も良好です。布やサウンドナイロンなどを使用し、切り口面を一定方向に塗りこみます。半乾燥の状態で切り口用着色仕上剤を塗布してください。

〔切り口用着色仕上剤〕

■サーマルコートS

カバンやベルト、革小物など革の切り口を着色や艶出しをする仕上剤の標準品です。塗膜が柔らかく、多くの素材に対応できます。
塗料の粘度や艶感などでいろいろなタイプがありますので素材や仕上がり感に合わせてお選びください。ハケやスポンジ、フェルトなどで塗布してください。
●サーマルコートS:標準品で艶ありタイプ
●サーマルコートSG:Sの高粘度タイプ
●サーマルコートMS:Sのマットタイプ
●サーマルコートMSG:SGのマットタイプ
●サーマルコートT:浸透性が高い、アルコール含有タイプ
●サーマルコートE:半艶タイプ


■NTコート 、 NTコートM

カバンやベルト、革小物など革の切り口を着色や艶出しをする仕上剤で、塗膜が非常に柔らかく、特に柔らかい素材に適しています。
ハケやスポンジ、フェルトなどで塗布してください。Mはマットタイプです。


■TMコート

カバンやベルト、革小物など革の切り口を着色する仕上剤で、着色剤に発色の良いメタリック顔料を使用したタイプです。ハケやスポンジ、フェルトなどで塗布してください。


■フレッシュコート

カバンやベルト、革小物など革の切り口を着色する仕上剤で、着色剤に蛍光顔料を使用したタイプです。ハケやスポンジ、フェルトなどで塗布してください。
発色を良くするため、下地をサーマルコートSなどで白色にした上に塗布してください。


■シックコート

カバンやベルト、革小物など革の切り口を着色する仕上剤です。高固形分、高粘度の為、盛り上がった仕上が感になります。
ハケや、スポンジ、機械などで塗布して下さい。乾燥後は半ツヤになりますのでレザーコートやレザーコートMを使用して光沢調整及び物性強化を行なって下さい。


■カスタム#3670

カバンやベルト、革小物など革の切り口を着色する仕上剤です。密着性、浸透性に優れ、オイル革などの密着性の劣る特殊加工革などに最適です。
ハケやスポンジ、フェルトなどで塗布してください。


■リキッドスリッカー

磨くことで切り口仕上剤を溶かしながら平滑にする新しいタイプの切り口仕上げ用工程処理剤です。
サンドペーパーを使う場合と異なり、削りカスが出ないので作業スペースをクリーンな状態に保てます。

〔切り口用トップコート仕上剤〕

■レザーコートL、レザーコートM 油性タイプ

切り口用着色仕上剤を仕上げ後に塗布し、色落ち防止と平滑性、防水性を向上させる仕上剤です。
切り口着色仕上剤が完全に乾燥してからハケまたはフェルトなどで塗布してください。

油性タイプの仕上剤ですので火気のない場所で使用してください。また、換気も充分に行うなど取り扱いに充分注意してください。

Mはマットタイプです。


■AQレザーコート、AQレザーコートM

切り口用着色仕上剤を仕上げ後に塗布し、色落ち防止と平滑性、耐熱性を向上させる水性タイプの仕上剤です。
切り口着色仕上剤が完全に乾燥してからハケやスポンジ、フェルトなどで塗布してください。Mはマットタイプです。


■上塗り液PM #4、#16

#4→高マットタイプ。 #16→完全マットタイプ。
切り口用着色仕上剤を仕上げ後に塗布し、色落ち防止と平滑性、耐熱性を向上させる水性タイプの仕上剤です。
切り口着色仕上剤が完全に乾燥してからハケやスポンジ、フェルトなどで塗布してください。
水性マットタイプのトップコートです。

〔用品〕

■サウンドナイロン

切り口の磨き用に開発された商品です。
目止め液#328 等の下塗り仕上剤を含ませ一定方向に磨きますと、毛羽立ちを抑えながら塗り込むことが出来ますので、容易に切り口を平滑にすることが出来ます。

【切り口の仕上げ例】

●天然革切り口の仕上げ例

天然革切り口の仕上げ例

●合皮切り口の仕上げ例

合皮切り口の仕上げ例

※ご注意

  • 仕上剤ご使用の際はマスク、手袋等の保護具を必ず着用して下さい。
  • 使用素材の状態や作業条件など、変化する要因も多いため、事前に必ず仕上げテストを行い、仕上がり感や物性をご確認下さい。
  • 油性タイプの仕上剤は、引火性の液体ですので火気のない場所でご使用下さい。また容器を密閉する、換気などを充分に行うなど取り扱いに十分注意して下さい。
  • 紹介している仕上剤・工程は一例です。使用する素材や仕上剤、使用方法によって仕上がり感や物性が大きく変化いたします。事前に物性などを確認し、素材に適した仕上剤をご使用下さい。
  • 使用量や乾燥時間等は標準的な目安です。気象条件や作業環境によって大きく変化します。使用量などの詳細は担当者にお問い合わせ下さい。
  • 少しでもご不明な点がございましたら、一度弊社「コロンブス化成品」までご相談頂く事をおすすめします。
  • 紹介している弊社仕上剤は事業用途での使用を目的とした業務用商品です。一般の小売店でのお取り扱いはございませんのでご了承下さい。